GHファンフィクションサイト「白日夢ーまひるにみるゆめ」のblog。
更新記録、突発sssなど
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久しぶりのGH、ナル麻衣SS。
読んでくれないと思いますが、自己満足なお祝いです。
宜しければ続きから。
読んでくれないと思いますが、自己満足なお祝いです。
宜しければ続きから。
祝福と誓いを
「信じられ…ないかも」
呟いて、麻衣はベッドに腰を下ろした。ほんの数時間前の喧騒から解き放たれ、今のような静寂に包まれていると、やはり先程までの出来事は夢だったのではないか、と思う。
集まった友人たちは皆、心から喜んでくれて、祝ってくれた。
そして、大切な人たちは。
大泣きしたぼーさんや優しく微笑んで祝福してくれたジョン、綾子は珍しく言葉少なに、真砂子は優しく、そして二人とも双眸にうっすらと涙を浮かべ。
リンさんからは「ありがとうございます」と、なぜか感謝の言葉を贈られ、まどかさんはハシャいでいたが、綾子達のように眼差しは滲んでいた。
そして。
新しく家族になる、マーティンとルエラ。
「ありがとう。」
「本当に嬉しいわ。これから宜しくね」
リンとはまた違った意味合いのようなお礼の言葉と祝福を貰い。
二人は夕方の便で一足先に帰国している。
「不思議…」
「何が」
振り向くと、バスルームからナルが出てきたところだった。濡れた髪をタオルで拭き取っているが、バスローブ姿。
何度観ても綺麗だと思うけれど、未だ気恥ずかしく顔を背ける。
…田畑と森の広がる風景に、沈みかけた夕陽の光が綺麗だった。
「何が、不思議だって?」
珍しく、問い掛けてきたナルを見ず、麻衣は応えた。
「うん、だってね。さっきまでみんなと居て、お祝いして貰って。で、今ここに…二人っきりで居て。おまけに明日はイギリスに行く、ていうのが信じられないくらい、不思議だなって」
結婚式だったのだ。先程は。
綾子達も情報探してくれ、式は親しい人々だけで人前式で行った。披露宴は隣接しているレストランで、沢山の友人を招いてブュッフェ方式でやった。
楽しかったけど、今左手の薬指に嵌められた、このリングに触れていないと現実感が湧いてこない。
そして、今居るのは空港近くのホテルだなんて。
ずっと一緒に暮らしているから今更、とも感じるけれど。仕事抜きの、二人きりでどこか外泊するのも珍しい。
「へえ」
ナルはいつも通り興味なさげに呟いた。そして、麻衣とは背中合わせにベッドに腰を下ろした。麻衣は安心したのか、言葉を続けた。
「今、この瞬間が…凄い、幸せ…だなあって」
「今だけか?」
ナルは麻衣の背後から抱きすくめ、雫の浮かぶ眦に、唇を寄せて囁いた。
「今、だけじゃないよ」
麻衣はそう応え、ナルの唇に自らの唇を軽く触れて、
「これから、ずっとだよ」
神様とか、そんな存在ではなく。
あなたにこそ、誓いたい。
想いを込めた口付けに、ナルも応え。
二人は互いに、祝福と誓いの口付けを交わした。
今、この時に誓うと。
互いに変わらぬ想いと、幸せを守ること。
他でもない、互いに誓い合うことを――。
End
2007/07/06
新しい家族に
「信じられ…ないかも」
呟いて、麻衣はベッドに腰を下ろした。ほんの数時間前の喧騒から解き放たれ、今のような静寂に包まれていると、やはり先程までの出来事は夢だったのではないか、と思う。
集まった友人たちは皆、心から喜んでくれて、祝ってくれた。
そして、大切な人たちは。
大泣きしたぼーさんや優しく微笑んで祝福してくれたジョン、綾子は珍しく言葉少なに、真砂子は優しく、そして二人とも双眸にうっすらと涙を浮かべ。
リンさんからは「ありがとうございます」と、なぜか感謝の言葉を贈られ、まどかさんはハシャいでいたが、綾子達のように眼差しは滲んでいた。
そして。
新しく家族になる、マーティンとルエラ。
「ありがとう。」
「本当に嬉しいわ。これから宜しくね」
リンとはまた違った意味合いのようなお礼の言葉と祝福を貰い。
二人は夕方の便で一足先に帰国している。
「不思議…」
「何が」
振り向くと、バスルームからナルが出てきたところだった。濡れた髪をタオルで拭き取っているが、バスローブ姿。
何度観ても綺麗だと思うけれど、未だ気恥ずかしく顔を背ける。
…田畑と森の広がる風景に、沈みかけた夕陽の光が綺麗だった。
「何が、不思議だって?」
珍しく、問い掛けてきたナルを見ず、麻衣は応えた。
「うん、だってね。さっきまでみんなと居て、お祝いして貰って。で、今ここに…二人っきりで居て。おまけに明日はイギリスに行く、ていうのが信じられないくらい、不思議だなって」
結婚式だったのだ。先程は。
綾子達も情報探してくれ、式は親しい人々だけで人前式で行った。披露宴は隣接しているレストランで、沢山の友人を招いてブュッフェ方式でやった。
楽しかったけど、今左手の薬指に嵌められた、このリングに触れていないと現実感が湧いてこない。
そして、今居るのは空港近くのホテルだなんて。
ずっと一緒に暮らしているから今更、とも感じるけれど。仕事抜きの、二人きりでどこか外泊するのも珍しい。
「へえ」
ナルはいつも通り興味なさげに呟いた。そして、麻衣とは背中合わせにベッドに腰を下ろした。麻衣は安心したのか、言葉を続けた。
「今、この瞬間が…凄い、幸せ…だなあって」
「今だけか?」
ナルは麻衣の背後から抱きすくめ、雫の浮かぶ眦に、唇を寄せて囁いた。
「今、だけじゃないよ」
麻衣はそう応え、ナルの唇に自らの唇を軽く触れて、
「これから、ずっとだよ」
神様とか、そんな存在ではなく。
あなたにこそ、誓いたい。
想いを込めた口付けに、ナルも応え。
二人は互いに、祝福と誓いの口付けを交わした。
今、この時に誓うと。
互いに変わらぬ想いと、幸せを守ること。
他でもない、互いに誓い合うことを――。
End
2007/07/06
新しい家族に
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あの風景は
モロ地元です。(笑)
空港近辺は本当に田舎だもんねー。
めった久しぶりのナル麻衣ssでしたが、喜んでいただけたようで何よりですvv
ありがとうー。
空港近辺は本当に田舎だもんねー。
めった久しぶりのナル麻衣ssでしたが、喜んでいただけたようで何よりですvv
ありがとうー。